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26年間、「現場の外」で現場に向き合ってきた話

製造業に入って26年が経つ。

機械工学の専門学校を卒業し、新卒で入社した会社で最初の配属は営業だった。部品を売る仕事から始まり、調達バイヤーとして仕入れる側に回り、生産技術・経理・人事など製造現場以外全ての部署を兼任しながら取締役になった。現場でものを作ったのは現場研修と生産応援のみ。

ただ、「現場を知らずにはできない仕事」をずっとやってきた。

工程を理解しないと原価は積算できない。材料の特性を知らないと調達交渉で負ける。ラインの流れを把握していなければ生産計画は組めない。間接業務というのは、現場の外にいながら現場の論理で考えなければ成立しない仕事だ。

正直に言うと、最初はサポートスタッフのような仕事だと思っていた。でも26年やって分かったのは、「製造業の利益はほとんど間接業務で決まる」という現実だ。

営業の価格判断、購買の調達コスト、生産管理の在庫水準、品質管理の不適合コスト、経理の資金繰り。このどれかが崩れると、現場がどれだけ頑張っても利益はついてこない。

間接業務をちゃんと言語化できる人が少ない。間接担当者は自分の仕事をどこまで言語化できているだろうか。言語化することが、次世代への引継ぎになり、後継者の武器になり、中小製造業が生き残る手がかりになると私は思っている。

営業・調達から始まり、経理・人事を含むすべての間接部門を経て経営の視点まで持つに至った26年間の経験を、ここで少しずつ言語化していきたい。

株式会社アシスル 代表取締役
企業価値創造アドバイザー 滝本剛史
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